爬虫類の餌となる活マウス・活ラットの繁殖と販売していた経験から、おすすめの飼い方を紹介します。
飼い方
活マウス・活ラットを飼育する上で重要なのは、栄養豊富な餌と新鮮な水を与えて、ケージの清潔さを欠かさないことです。
餌切れ・水切れになると、共食いが起こる可能性があります。
温度は20度から25度で飼育するのが一般的です。
真夏と真冬のエアコンは必須です。極端に暑すぎたり寒すぎたりすると、繁殖力も落ちます。
研究では30度の暖かい環境で育てたマウスは、腫瘍ができにくく、ガンへの免疫も強いそうです。
繁殖の時期
マウスのオスは生後8週齢、メスは生後5週齢で性成熟します。60日前後が繁殖に適した期間です。
体重でいうと、メスは25〜30gになったらいつ妊娠してもおかしくありません。
ラットは生後10〜12週齢で性成熟します。オスとメスを一緒に飼育しておくと、最短で妊娠してくれます。
繁殖時のオスメス比率
オス1頭に対して3〜5頭のメスを一緒にします。
交尾相手があまりにも多いと繁殖率は落ちそうですが、5匹くらいまでだと気になることはありませんでした。
同じケースにオスを入れると高確率で喧嘩します。産まれたときから仲のいい兄弟でも、繁殖期になると争いが起きる場合が多いので注意して下さい。
お腹が膨らんで妊娠が確認できたメスは、どんどん隔離していきましょう。
マウスはめちゃくちゃ子食いします。ケージ内には、メス親と赤ちゃんだけの方が、リスクは減ります。
出産数と繁殖の注意点
マウスやラットの繁殖力はとても強いです。
一度の出産で5匹から10匹を超えるピンクマウス・ピンクラットが産まれてきます。
無計画に繁殖しようとすると、手に負えない数が生まる可能性があります。
事前に何匹の子供まで飼育できるか計画を立てて下さい。繁殖が進みすぎた場合は、オスとメスのケージを分けるなど対策が必要です。
飼育用品
活マウス・活ラットを飼育する上で、買って良かった物とおすすめの商品を紹介します。
ケージ
マウスを飼育繁殖させる方は、実験用ケージがおすすめです。
ペレットを窪みに流し込んでウォーターボトルを差し込むだけなので、メンテも楽々。複数のケージが必要な場合には、お金がかかるので自作を検討した方がいいです。
ラットは大きくなるので、実験用だと飼いきれなくなります。ファンシーラット用のケージを探しましょう。
床材
コスパ最強の床材です。ホームセンターでも売っていて入手しやすい点もグッド。消臭効果の強い高価な床材もありますが、齧歯類は汚すのが早いため、安く済ませるには「ミニアニマン 快適ふんわりベッド」がおすすめです。
水飲み器
いろいろ試した結果、安くて・水漏れも少なく・それなりに丈夫な水飲み器は「マルカン ウォーターボトル」でした。
ホームセンターで500円くらいで買えて、市販の500mlペットボトルを取り付けられます。
他の商品を選ぶときは、飲み口が金属のものを選んでください。プラスチックは、一晩で齧られます。
またペットボトル部分も噛めないように設置しましょう。寝ている間に穴を開けられて、水が無くなっていると共食いが起こります。
餌
定番のオリエンタル酵母のマウス・ラット・ハムスター用飼料です。
MF(飼育用)NMF(繁殖用)CR-LPF(長期飼育用)など、用途に合わせた配合飼料がラインナップされています。
お金をかけたくない人は、もっと安いペレットやドッグフードなんかでも代用できますが、最終的に飼育している爬虫類のお腹の中に入ることも忘れないで下さい。